「ちりとてちん」で知る「関ヶ原」の溝 ●干場
いちおう「社長室ブログ」ということで、身近な話題を、いかに、弊社と書籍の「宣伝」にもちこむか!みたいなのを使命に書こうとしているのですが(!?)、日曜日をいいことに、まったく関係ないこと、書いてもいいですか?(って言われても、「別に、勝手にどうぞ」な人はそもそも読まないわけか…)
それは、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」のこと。
昨日、終わってしまいました。
実は、はまっていました。たぶん、はじめてはまった。
結構、朝NHKをつけておおよそのニュースをキャッチしながら、子どものお弁当をつくったりしているので、その流れで、朝ドラも自然に見たり聞いたりすることになって、なんかいい子ちゃんの主人公が意地悪な登場委人物に罠を仕掛けられたりすると、くだらないと思いつつ、つい引き込まれてしまうこともあるのだけれど、たいていは、そうやってみてしまっている自分を恥じる。
ーーなんだ、この信じられないいい子ちゃんの主人公は! こんなの、いるわけないだろう?
ーー何? 子どもは妊娠中より生まれて半年が一番大変なのに、なんでそこをスルーするんだ! スタッフに誰もいないのか、そのへん、わかってるやつは!
ーーなんで朝っぱらから、こんなくらい話をみなけれりゃいけないんだ! こんなドラマつくっている人たちって、屈折した人生おくっているんと違うか?
とまあ、たいていは、そんなふうに怒りながら見る(すみません、関係者の方々。一視聴者の個人的感想なので)。
でも、いやなら見なけりゃいいわけで、それをつい、どうなるんだろ?と見てしまう自分を恥じてしまうわけです。
ところが、「ちりとてちん」は違っていた!
それをおもしろがっている自分を喜んでいる。
主人公を筆頭に、登場人物が優等生ではなくて等身大なのがよかったこともあるけれど(その点では、先々回の田辺聖子の話も悪くなかった)、よかったのは、ストーリーそのものよりも、その仕掛け。それをおもしろがってる製作現場(勝手に私がそう思っているだけだけど)。
とにかく、上方落語の本歌取りと、まったく無理なく無駄ない伏線を、自然に展開させる藤本有紀さんの完成された脚本。登場人物の名前から、「笑う門には福井来たる」からはじまって「笑う一門に福来たる」に終わる週タイトルのだじゃれまで、大いに刺激を受けました。
そして、どう考えても関係者が書いているとしか思えない、初期の段階から異常にリッチなウィキペディアの記事、気づかなかったマニアックな仕掛けを教えてくれる、公式HPでの製作スタッフのブログ。誰より、作り手たち自身が楽しんでいたんじゃないかと思ったわけです。
ところが、この「ちりとてちん」、視聴率が非常に低かっただけでなく、会社でスタッフに言っても誰も見ていない!
コピーにも企画にもタイトルつけにも、すごく得るところあると思うのに、だからだめなんだ!と、ただ、自分のおもしろいと思うものに共感する人のいない憤懣を、かなりゴーインにひとり説教に結びつけていたのですが、なんとここで、うれしいブログを発見!
と思ったら、「さとなお」さんでした(すみません、10年間で2200万アクセス〔もっと多いですよね〕の「お化けブログ」だったんですね。なにせ、ブログの世界のほんとうに新人で、何も知りませんでした。「明日の広告」の著者だということも。編集としてお恥ずかしい……。)
なんだか、すごい強力な同志を得た気分。
さらには、新宿の「若だんな」さんも!
わたしがまったくもって書き切れていない「ちりとてちん」のすごさは、上記のウィキペディアと、こちらとこちらから、ご覧ください!
さて、ドラマのなかで、自分に自信のない主人公が子どもの頃、おじいちゃんに「おまえはほんとにおもろい子や」と勇気づけられるシーンがありました。最初これを聴いたとき、?と思いました。それじゃ、もっと落ち込んじゃうんじゃないのかって。でも、主人公は、それでものすごく自信を得る。
そう、ルーツが静岡人のわたしは、所詮、関ヶ原より東の人間(どなたかがブログで、ちりとてちんのファンは、関ヶ原より西の人間じゃないかと書いてらしたので)なので、「おもろい」というのを、どちらかというと、ちょっとバカにされる言葉だと思ってしまったのです!
このあたり、わが社の生粋の(?)大阪人、ショーコちゃんに確認しましたら、はい、関西人にとって「おもろい」は、最上級の褒め言葉だとか!(ほんとですか? 関西人の方々)
なるほど! わたしもこの歳になって、宴会芸など、かっこよさより、笑っていただけてナンボの快感を知るようになりました。ですので、このブログも、「ためになる」よりも「おもろい」をめざしてがんばりたいと思います(まあ、レベルの高い皆さまに、「ためになる」ことが書きたくても書けない、からでもありますが!?)ので、どうかよろしくご指導くださいませ。




masaさま
まあ、おしんより売れたって、それ、すごいことなんですか? おしんはすごかったけれど、何しろ古いので。
だとすると、やはり、ディープなファンが多かったのですね! それと、誰かがブログで書いてらしたんですけど、視聴率は、NHK第一放送の8時15分からの分でだすけれど、自分の知り合いは、みんな7時30分からのBSで見ていたと。だから、その分は、視聴率に反映しなかったのだと。
たしかに、わたしも7時30分からのBS3続いて、45分からのBS2と、続けて2回も見たものの、8時15分からのは見ませんでした。
わたしが7時半から見たのは、8時15分まで、待ちきれなかったからです!
投稿: 干場弓子 | 2008年6月12日 (木) 18:39
こんにちは。6月11日付けの東京中日スポーツ新聞に、
「ちりとてん、おしん越えのDVD売上げ!」といった記事がでてました。
視聴率では現れない視聴者がいた、とのことですが、
もしかして、もしかすると干場さまの影響かもしれないですよね。
私も内容ちょっと気になってきました・・・。
投稿: masa | 2008年6月12日 (木) 12:14
はぁーい★関西人のかなぺぽです。はじめまして!
「おもろい」って言われると、嬉しいですねー♪認められた気がします!ただそれを、好きな男性に言われたりした場合は、なんか「友達止まり」って気がしてしまうので別ですが・・・。
いきなり登場してすみません。関西人って呼ばれるとしゃしゃりでてしまうのが性です笑 これからもブログ読ませていただきます!
投稿: かなぺぽ | 2008年3月31日 (月) 12:43
ご紹介ありがとうございます。
そうですか、干場社長も朝はまってましたか。
今日からはどうすればよいのか、考えているうちに「瞳」を早速見損ねました。しかも、BS2の放送時間が変わったのですね。
どねしよう。
投稿: 若だんな | 2008年3月31日 (月) 09:21
わざわざブログにお越しいただいた上に、お買い上げまでしてくださってありがとうございます
(うれし泣き)
まずは取り急ぎ、御礼申し上げます。
私もブログで日々人が和むような「おもろい」話が書ければと思ってはいるのですが、なかなか難しいものですね。(つっこみ所は満載ですが(汗))
私も精進して、いつかは真打ちと呼ばれるようになりたいものです
投稿: Sio @ Sios Gadget Blog | 2008年3月30日 (日) 23:06
うれしいですね! この記事に、コメントつけてくださって。私はつっこみなど、まだまだですね。で、本を読む本の日本語版と英語版、Sioさんのブログから、アマゾンで注文しました!
投稿: 干場弓子 | 2008年3月30日 (日) 22:18
ちりとてちん、終わっちゃいましたね
作りが異様に細かかったので、マニアにはめちゃくちゃ受けてましたが、視聴率はおっしゃるとおり、そうでもなかったようですね。(でも録画して見てた人は沢山いたと思う)私は良いドラマだったと思います。
大阪はもとより関西(京都はちょっと違うかも)人は「受け」は命っていうところありますね。「おもろい」のは関西人にとっては良いことで、誉め言葉です(たぶん)。「おもろい事ゆうてて」も、さりげなく相手にツッコミ所を残してボケておくのがポイントです。受けなかったら自分で独りで果敢に突っ込むのもお約束ですね。(笑)
関東に来る前は関西に居たのですが、その辺のノリが全く違ったので、非常に苦労しました。イントネーションは関西とは全く違うし、言葉遣いはキツイし…(最初女の先生の言葉使いが怖かったです)いまでは世の中のお笑いは関西系が席巻する世の中なんですね。世の中変わったものです。
投稿: Sio @ Sios Gadget Blog | 2008年3月30日 (日) 21:32