解決法を知りたいのか? それともほんとに解決したいのか? ●干場
「7つのフレームワーク力」と並んで今月の弊社の超大型新刊、『ビジネスマンのための「解決力」養成講座』、さっそくアマゾンに、弊社の回し者ではないかと誤解されそうな(?)、『こちら小宮式思考法では?』という、玄人はだしのレビュー&トピックスをいただいてました(問題解決は、この2冊で大枠がつかめるとも)!
その方もおっしゃるとおり、前者がビジネス思考法の知識を身につけるためのものだとしたら、こちらは、それを使いこなして、実際にビジネス上の課題を解決していくための実行力を身につける本(ほんと、『合わせた買いたい』。合わせて買うと、相乗効果で何倍も役に立ちます!)。だから、帯に、でかでかと、『解決できなきゃ意味がない!』と付けました(このあたり、たろ〜日記さんでも、実践の書と紹介してくださってますね!)。
そう、『3分間コーチ』の時も書きましたが、Knowing Doing GAP つまり、知識と実行との深い溝を埋める知恵、方法論、というのは、わたしの本の企画と経営者としての必要性、両方からのテーマの一つ。で、この本は、あくまでもそれを目的とした本です。
だって、そうじゃないですか。実際に会社を経営している身としては、知識を得たところで(といっても得ないことには始まりませんが)、現実の経営上の問題が解決できなきゃ意味がない。
解決できて、お客さんに喜んでもらうことができて(つまり利益が出て)、社員を幸福にすることができて、つまり、世の中に、付加価値をもたらすことができて、ナンボ。それができなきゃ、東大出てようが、MBAとってようが、何の意味もないじゃないですか!(←おいおい、何でいきなり熱くなっているのか! なにか東大やMBAに恨みでもあるのか?!)
そこはそれ、実際に、さまざまな企業の経営者の方と長年にわたり一心同体、さまざまな課題を解決し、経営に携わってきた著者ならではの、現実的な、ほんとうに役立つ知恵が、コンパクトにまとめられています。
なんで、そんなに大事なことが、コンパクトにまとめられるかというと、繰り返しになりますが、実績と経験があるから。ほんとうに使える技術は、そんなに複雑じゃない。真実は、いつもシンプルです。
実際、いろんな本でしょっちゅう目にする基本的なフレームワークも、まあ、説明はあっさりしていますが、その活用法がひと味も二味も違う。そして、それは、私が試行錯誤の上、ひとつずつ得てきた実際の経営上の知恵とものすごく一致するんです(ああ、もっと早く小宮さんと知り合いたかった…!)。だからほんとうに使える!
そして、最後は、いつも小宮さん通り、価値観。価値観による決断。情報収集、情報分析、いくつもの仮説にそれぞれのプロコンリストにダウンサイドリスクの推測(用語が分からなくても大丈夫、本書に書いてありますから!)、そして、会議に、コンサルのプレゼン……できることはすべてやったうえで、最後に決断するのは、経営者の(自分の人生、キャリア、進路のことなら、自分自身の)価値観に基づく直感!
そして、その決断をメンバーと共有する知恵と方法論です(これも、今回書いてあります。あんまりさっと書いてあるので気づかないかもしれないけれど、わたしが、2度のマネジメント的危機を乗り越える中で身をもって知った方法論が、ちゃんと書いてあって、ああ、これも、3年前に読んどきゃよかった!? まっ、雨降って地固まりましたけど)。
このあたり、偶然見つけた精神科医の方のブログを勝手に引用させていただいてと。
著者の本に共通して言えることですが、読んでいるうちに問題が解決できそうな気がしてきます。コンサルティングをしている時に、周囲の人に「何となく解決
できそう」という気持ちになってもらいやる気を起こさせるのは、コンサルタントとしての重要な能力です。著者の本からは、そのような雰囲気も感じ取ること
ができます。
というわけで、類書にはない『世界一役に立つ問題解決の授業」です。
(それにしても、やっぱり自分が担当した本は、内容が分かっているだけに力が入ってしまって、これって、依怙贔屓(←この字、変換でなきゃ、絶対書けない)?)




干場様、なんだか力が入っていますね。でも素敵ですね。
ロジックを積み上げた後の、最後の最後は
価値観に基づく意思決定ですものね。
答えのない世界で、ロジックだけでは時に殺伐とするし、
そもそもロジックで掬えない要素やロジックに整合性を
持たせるために、スコープアウトした要素が、
経営者の俯瞰する視点で見たときに、実は大事だったり
することに気づいたりしますからね。
(MECEなんてスコープ次第でどうにでもできるし、そもそも
そのスコープ設定、問題設定はどこから来るのかと・・・)
私の顧客は大企業ですが、コンサルティングにおいて
最近クライアントに接していて気になるのは、
・思いの欠如
・内向きの力の浪費
・答えばかり探して「考えない」
・理論だけは知っている「耳年増化」
・権威に判断を丸投げする
・自社の業務を知らない、知ろうとしない
・マネジメント層が意思決定しない
・マネジメント層がすぐ感情論に走る
といったあたりですかね。
思考(論理・ロジック)と信念(思い)の両輪が
必要ですよね。
頭良ければ良いよで終らず、人生やビジネスを
きちんと選択していく、思考力を持って、変な
ボトルネックにはまらないように、がんばりましょう。
自戒の意味もこめて。
投稿: 石川 和幸 | 2008年6月18日 (水) 22:52